栃木県矢板にある「スッカン沢」と言えば、ヤマレコなどで冬の氷瀑を紹介された記事をを目にされる方も多いかと思います。今回は、会社の山友:「ヤナさん」と「イモさん」の三人で、初夏の滝めぐりとして「スッカン沢」と「おしらじの滝」へ出かけてきました。
前日の天気予報では、スッカン沢方面は1日中曇りで降水確率10%でひと安心。しかし、午前3時過ぎに起床したところ、窓の外から雨音が…。午前4時過ぎにピックアップしてもらい、天気予報を信じて雨降る中をスッカン沢に向けて出発。雨は東北自動車道下りる頃には上がっていましたが、目指す方角は霧に包まれていました。
◆山の駅たかはら
ノンストップでやってきたので、こちらでしばし休憩です。
早朝なので閉まっていますが、中にはレストランや売店・休憩コーナー・展示コーナーがあります。ハンドメイドのお土産も売られています。帰りに立ち寄った際、私の御朱印帳にピッタリサイズの巾着袋見つけたので買いました。
休憩を終えスッカン沢入り口の駐車場に向かいますが、さらに霧が濃くなり車からの視界は酷いときには10㍍も無かったと思います。ハンドルを握るヤナさんも、慎重に運転していました。
◆スッカン沢入り口
濃霧を掻い潜り、無事に駐車場に到着。駐車場には、「雄飛の滝線歩道」の案内板があります。特に危険な個所も無く、一本道なので道迷いの心配も無さそうです。おっと、クマにも注意しないといけませんね。
駐車場を出てすぐの所に、「雄飛の滝歩道線」の入り口があります。
歩いてほどなく、スッカン沢の水面に近づきます。水量も豊富でした。
その後は、新緑の樹々に覆われた道を進みます。
◆素蓮の滝?
素蓮の滝と思い撮影していましたが、どうも違うようです。
対岸を見渡すと、岩肌を簾のように水が流れ落ちていました。そちらが素蓮の滝で撮影したつもりでしたが、上手く撮れていませんでした…(残念)。
◆仁三郎の滝
残念ながら前の岩に遮られ、下まで見ることが出来ません。
◆スッカン橋
スッカン橋に来るまで「雄飛の滝」の標識を見なかったので、「この橋の上から見えるのが雄飛の滝か?」なんて思いながら撮影していました。
家に帰りネットで確認すると、まったくの別モノ!。こちらは名前が無いようです。ショック!!。事前確認、行動中の地図確認など、手抜きをするとこのような事になるのですね。大いに反省です。でもこの雰囲気、西沢渓谷の五段七ツ釜の滝に似ているような気がしたのは、雄飛の滝を見逃した自身への慰めでしょうか…。
さて、スッカン橋を渡るとカツラの大木がそびえ立ち、眺めていると自然のパワーを感じることが出来ます。
スッカン橋から先は、関東大震災による崩落のために通行止めとなっています。眺めてみると崩落したであろう岩が転がっています。その上の山肌は、岩が露わになってモザイクのようです。
◆咆哮霹靂の滝
滝は、スッカン沢でなく桜沢にあります。
吊橋は「咆哮の吊橋」ですが、通行止めとなっています。
沢の水が少し青く乳白色がかっています。
◆あさちゃん食堂
ランチは各自で準備だったので、私のメニューは「ハヤシメシ」。そのまま食べるには、私のちっぽけなプライドが許さないのでソーセージと目玉焼きをトッピングします。
笑顔を作るつもりでしたが、お米が滑り奇妙な顔になってしまいました。、初めて食べた「ハヤシメシ」ですが、「カレーメシ」に負けず劣らずのお味でした。今後もレパートリーに加えたい一品です。
のんびりとしたランチタイムを過ごし、記念撮影(左ヤナさん・右イモさん)をして咆哮の滝を後にしました。
◆おしらじの滝
駐車場のすぐ脇に入口があります。
所々に目印のピンクテープが付けられており、特に危険なところはありません。
入口から約10分くらいで、「おしらじの滝」に到着です。いくつかの条件が揃わないと滝が見られないことから、「まぼろしの滝」とも言われているようです。この日も、岩肌を潤すようにやさしく流れていただけでした。
滝が見れなくても、この透き通った滝壺は一見の価値があると思います。この色、ご存知の方も多い丹沢ユーシン渓谷の「ユーシンブルー」に似ていませんか?心の中で「おしらじブルーだな」と呟いていました。
無事に滝めぐりを終え、帰りながら二つのオプションを楽しみます。
◆オプション1:塩竃神社
事前に通り道で御朱印の戴ける寺社をネットで検索し、見つけたのがこの「塩竃神社」です。
内陸にあるのに「塩竃」と言う名に、わずかばかりの違和感を持っていましたが案内板を読んで納得です。
本殿
◆オプション2:矢板市城の湯やすらぎの里
こちらの施設には、温泉センター・ふれあい館・アウトドアパークなどがあります。私たちは、温泉センターの「矢板温泉城の湯」にのんびり浸かって来ました。
アウトドアパークのキャンプ場は、駐車場がすぐ隣なので車の乗り入れは出来ませんが、芝生のフリーサイトのようです。重装備のオートキャンプも楽しいですが、右の写真のように山用テントを利用したコンパクトなキャンプも手軽で楽しそうです。
素蓮の滝の撮影ミス、雄飛の滝の見落としと失敗続きの滝めぐりでしたが、渓谷歩きそのものは十分に楽しく、御朱印・温泉を含め充実した1日でした。最後に、ヤナさん往復一人で運転して下さりありがとうございました。
ご覧いただき、ありがとうございました。