実家に帰らなければならない所用が発生し、休暇をもらい大阪へ帰省してきました。所用の合間を見つけ、天王寺区の安居神社と堀越神社を訪れてきました。いずれの神社も、大阪冬の陣・夏の陣に縁のあるところです。
◆安居神社(安居天満宮) 創建の年代は詳らかではないらしく、聖徳太子が四天王寺を建てられた頃と伝えられているとのこと。なので、1,400年以上の歴史があります。また、大坂夏の陣での「眞田幸村」戦死の地とも伝えられている神社です。
眞田幸村像
手水舎
拝殿
絵馬 やはり、眞田ゆかりのデザインとなっています。また、合格祈願絵馬には、「安居天満宮」と書かれています。これは、菅原道真が筑紫に左遷される道すがら憩われた縁で、死後40年を経た天慶5年(942年)にその神霊を合祀されたからでしょう。
安居神社を後にして、天王寺へ向かう途中にあるのが「堀越神社」。親しみを込めて「ほりこしさん」と呼ばれたりもします。
◆堀越神社(ほりこしさん) 聖徳太子が四天王寺を建立されたと同時に建立創建されたとのことなので、先に訪れた安居神社とほぼ同じ1,400年以上の歴史があります。また、「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」と伝えられています。
拝殿
茶臼山稲荷神社(境内小社) 徳川家康が大坂夏の陣の際に危機を救われたことから家康の信仰が厚かったと伝えられているらしいです。もともとは、すぐ近くの茶臼山に祀られていましたが、大阪夏の陣の後にこちらで祀られるようになりました。茶臼山は、冬の陣では徳川家康が本陣となり、夏の陣では眞田幸村の本陣となった所です。
熊野第一王子之宮(境内小社) 平安時代に流行した「熊野詣」は、熊野権現の分霊を祀った九十九の王子社を巡拝していきます。その出発点が天満の港にあった第一王子窪津王子でしたが、後に四天王寺近くの熊野神社に鎮座していたと伝えられ、さらにその後に堀越神社に合祀され「熊野第一王子之宮」として現在に至っているとのことです。実家近くの「阿倍王子神社」も、熊野王子社の一つです。
熊野第一王子之宮御朱印
あべのハルカス・キューズモール・てんしばが出来、新たに生まれ変わった阿部野橋・天王寺界隈。そのすぐ隣の茶臼山界隈には、このように歴史に深くかかわりを持つ場所が点在しています。機会があれば、みなさんもぜひお出かけ下さい。
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