秋と冬、年2回のおやじ旅。毎年冬は雪深い温泉へ行くのですが、今回は雪景色の最上川舟下りとリバービューのホテルで温泉と雪景色を眺めてのんびり過ごす旅の予定でしたが…。
◆旅のはじまり まずは、山形新幹線で終点の新庄駅へと向かいます。
おやじ旅のはじまりは、まずはお弁当を食べることが定番です。冬はレンタカーを利用しないので、飲み物もアルコール飲料です。新庄までこれ一本で足りることはなく、不足分は車内販売で調達です。
◆新庄駅 定刻通りに到着。改札口を出ると、新庄まつりの山車やゆるキャラ、かかし達が出迎えてくれました。
舟下りのためには「古口駅」へ移動しますが、列車の時間まで約2時間もあるので、新庄城跡(最上公園)へと足を延ばすことに。新庄城跡は、新庄駅前から延びる「金の茶釜とおり」「こぶとり爺さまとおり」で一直線。ほかにも、おとぎばなしの名がついた通りがありあす。
ダイレクトすぎる名前の旅館です。
昭和の香りが漂ってきそうな看板
◆新庄城跡 新庄常は新庄藩祖戸澤政盛が築き、寛永二年(1625)の完成と伝えられています。243年間戸沢氏の居城となりましたが、戊辰戦争において庄内勢に攻められ焼失したとのこと。現在は戸澤神社、天満神社、護国神社が祀られ、最上公園の名で親しまれています。
戸澤神社 新庄藩主戸澤家の始祖 戸澤飛彈守衡盛公及び新庄移封当時の藩主 戸澤右京亮政盛公の霊を奉祀するため旧領民が創建した神社で明治27年5月に鎮座創立されたとのことです。
護国神社 旧新庄藩主戸澤正實公家臣の勲働を追憶し明治4年5月招魂場を設けられたが、その後招魂場は招魂社と改める事と布達されたので吉川町天満宮脇に社殿建立招魂社と改め大正4年吉川町より旧城址の現在地に遷座する。
天満宮 創立は寛永5年8月で、新庄藩主戸澤家累代の氏神。住時同家羽州秋田仙北郡角館より常州松岡に転封の際同所に遷座し、更に元和8年戸澤政盛常州松岡より新庄に移封され、寛永5年新庄城内遷座されたとのことです。本殿・拝殿は、山形県指定有形文化財に指定されています。
「天神さまの撫で牛」 頭を撫でると頭がよくなり、自分の体の悪いところと同じところを撫でると、その場所が治ると書かれていました。
駅に戻ってもまだ時間が十分にあったので、隣接する最上広域交流センターの新庄最上漫画ミュージアムを覗いてみました。ミュージアムには、神室山に住む天狗をモチーフに新庄市出身の漫画家・富樫義博氏がデザインした「かむてん」を祀る神社もありました。
そろそろ、舟下りへ向かう時間となり、奥羽西線で約20分の古口へ向かいます。
古谷駅から舟番所までは歩いて10分くらいですが、列車の時刻に合わせバスがあったので利用します。
◆最上川舟下り
戸澤藩舟番所 最上川舟下りの出発点です。中には、受付のほか、お土産屋さんもあります。
こちらから船着き場に下りていきます。ピースサインをしているのは、ガイドを終えたばかりの船頭さん。
乗船前に、記念写真屋のお姉さんに撮ってもらいました。左:旅の相棒「カズマさん」。
船頭さんの絶妙なトークと名調子で約50分の船旅を楽しみます。
「さぁー、最上川沿いの雪景色を堪能しましょう!」と言いたいのですが…。ご覧の通りです。雪景色と言えば、雪景色なのでしょうが…。
最上峡には、最上四十八滝という滝群があるそうです。
こちらは、西端にある「白糸の滝」で落差は約120㍍あり最も大きい滝です。滝の下に見えるのは、不動明王が祀られた不動堂。松尾芭蕉の奥の細道には、「白糸の滝は青葉の隙々に落ちて、仙人堂、岸に臨みて立つ。水みなぎつて舟危し」と書かれているとのこと。
川の駅くさなぎ 舟下りの終着点。ここから、ホテルまでは徒歩で約5分。
◆草薙温泉「高見屋最上川別邸 紅」
リバービューの部屋からの最上川。雪が少ないのがとても残念です。
残る楽しみは、温泉・食事・お酒を堪能することです。
食後は部屋では、ライトアップされた白糸の滝を肴に飲んで静かに休みました。(写真は外で撮影)
◆旅の終わり 二日目の予定は、ただただ帰るのみ。旅館のバスで最寄りの高屋駅まで送ってもらいます。
こちらの駅、「縁結びステーション」らしいです。
強風のため、約15分遅れの到着です。無人駅のため、遅延を知らせる放送も無ければ、電光掲示板もありません。都会だったらどううなっていたでしょうね…?。
新庄駅からは直接新幹線を利用せず、ローカル線で約1時間かけて山形へ出て昼食を摂ることに。
山形駅の駅ビルで、したたか、いや飲み過ぎて旅の終わりを迎えました。本当に、あっさりとた二日目です。
真っ白な雪景色を堪能できなかったのは残念でしたが、のんびりとした温泉旅行を楽しむことが出来た一泊二日のおやじ旅でした。
ご覧いただき、ありがとうございました。