思い出をわすれずに…

山・旅・おでかけPhotoDiary

自転車に乗って御朱印巡り(野田市) ’20.07.05

本日のGiro君(GIOS MISTRAL)とのお出かけは、江戸川サイクリングロードを利用して、野田市にある「愛宕神社」と「櫻木神社」へ片道約23㎞のお出かけです。また、ロードバイクに乗っていた頃、JR武蔵野線を過ぎたあたりから昔の「渡し跡」の標識が立っていたのを思い出したので、それらを確認しながら走って来ました。

 

ちょっとその前に、サイクリングロードを快適に走るために、ビンディングを取り付けようとShimanoSPDペダルを購入しました。街乗りもするので、スニーカーでも利用可能な片面フラットのPD-M324をチョイス(左)。シューズは、昔はいていたものが下駄箱の片隅に眠っていたので引っ張り出してきました。アディダスSPD対応シューズで、カジュアルっぽさが気に入って購入したのを覚えています。劣化も進んでいますが、もうひと働きしてもらいます。

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 では、本日のお出かけの始まりです。

自宅から約4㎞、江戸川サイクリングロード左岸に到着。曇り空のため、スカイツリーも霞んでいます。この場所は、海から22㎞過ぎたあたりになります。

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雨が降り出さないか気になりますが、まずは約17㎞先の野田橋までサイクリングロードを走ります。

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2㎞ほど走ると、「主水新田川の一里塚」があります。ベンチとトイレがあります。サイクリングロードを下ると「主水池」があり、この日も釣りを楽しんでいる方がいますね。

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海から25㎞地点を過ぎると、つくばエキスプレスの鉄橋がかかっています。鉄橋左側は、埼玉県三郷市となります。

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◆渡し跡めぐり 渡し跡の標識は、流山市観光協会が設置されています。

丹後の渡し跡 公営の渡しで、小金街道の一部として三艘の船が用いられていました。新選組が、来流時に利用したとも言われています。昭和10年流山橋架橋で廃止されました。よく見ると、通り過ぎた下流にもう一つ渡し跡があったようです…。帰りに撮りましょう。

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矢河原(やっから)の渡し跡 「加村の渡し」とも言われ、昭和35年頃まで存続。幕末、流山に屯集した新選組隊長・近藤勇は、新政府軍に包囲されて出頭、盟友・土方歳三と別れ、この渡しで流山を去ったとのことです。

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羽口の渡し跡(はぐち・ばくち) 流山に屯集した新選組の制圧目的で、新政府軍が渡河し来流、隊列を整えました。田中藩が統治した加村の公営の渡し場で、近くに賭博場があったと言われています。

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半割(南)の渡し跡 3・4人が共同で運営し、昭和20年代後半まで存続。埼玉県側では農閑期に牛や馬を千葉県側に預けることが多く、「馬船」と呼ばれる大型の船を使用したとのことです。

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六兵衛の渡し跡 別名「上新宿の渡し」と言われますが、六兵衛なる人が運営し「六兵衛の渡し」が一般的。作業場(対岸の耕作地や流作場)への渡しとして昭和20年頃まで存続。

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尼谷の渡し跡 平方村新田と平方新田(埼玉側)が共同で運営していた渡しで、30人程度が乗れる大型の舟を利用し、時には牛や馬、自転車も渡したと伝えられています。

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運河河口公園 利根運河と江戸川の合流点ほとりにある公園です。ロードバイクで走っていた頃、ベンチや東屋もあるのでここを休憩ポイントして利用していた所です。今日もこちらで休憩です。

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利根運河は、利根川と江戸川を結ぶ全長8.5㎞の運河で、1890年2月にオランダ人技師のローウェンホルスト・ムルデルによって開削された日本初の西洋技術を用いた運河とのことです。運河沿いも、いろいろと見どころがあるようです。(左:利根運河柏方面/右:利根運河と江戸川の合流点)

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深井新田の渡し跡 深井新田は江戸時代の江戸川開鑿(さく?)で分断された地域で、対岸に耕作地を持つ人も多く、認可は明治10年6月ですが、江戸時代から利用されていたとのこと。

f:id:naniwakkoasa:20200709205742j:plainこれで、「渡し跡めぐり」は最後となります。

海岸より39.25㎞地点。先に見えるのは「野田橋」。このあたりに来ると、香ばしい大豆の香りが漂ってきます。そう、ご存じの通り野田は醤油の街です。ここにもキッコーマンの工場があります。

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野田橋の袂の信号を渡ると、「野田橋自治会館」があります。実はここ、関宿まで走っていた頃に、土砂降りの雨に会い軒先を借りて雨宿りをさせていただことがあります。その時、会館で自治会の方達が食事をさており、濡れネズミの私に気づきおにぎりを御馳走して下さった思い出のある場所です。

f:id:naniwakkoasa:20200709205900j:plainここから江戸川を離れ、市街地を走って愛宕神社へ向かいます。

 

愛宕神社 電車では、東武アーバンパークライン愛宕駅」から徒歩5分。流山街道に面して鎮座されています。御祭神は迦具土命(火伏の神)。創建は延長元年(923年)で、野田開墾の後に火の災難を防禦するため、山城國愛宕郡愛宕(現京都市左京区)の里から、加具土命の御分霊を遷奉り氏神としたのがはじまりとのことです。本殿拝殿は、文政7年11月24日に再建されたものです。

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手水舎

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延命水 井戸で汲み上げます。

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神橋

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拝殿・本殿 威厳を感じる立派な造りですが、扉の中には入れません。

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御朱印 こちらではいただくことは出来ません。櫻木神社で、書置きをいただきます。

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◆キノエネ醤油 愛宕神社前交差点から、流山街道を野田方面に向かい1つ目の道を右に入った所にあります。昔ながらの建物が残っています。右のマーク、見覚えがあるかともいるのではないでしょうか?

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◆「野田の醤油発祥地」碑 キノエネ醤油の筋から2つ先の道を右に入った、行き止まりになった所にあります。室町時代飯田市郎兵衛家が、野田で初めて醤油を醸造した蔵跡とのことです。

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櫻木神社 昨年3月の「さくらの日まいり」に参拝して以来、2度目の参拝です。千葉県でも人気の高い神社の一つです。この日も、多くの方が参拝され御朱印をいただいていました。

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櫻花の手水

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茅の輪と拝殿

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マンホールの蓋も桜がデザインされています。

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御朱印 上:夏印社名印/下:夏詣限定社紋印。いずれも置き書きですが、季節感あふれる御朱印です。

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渡し跡めぐり・御朱印めぐりを終え、あとは見逃した渡し跡を撮れば本日の予定は無事終了。気持ちよく走っていると、ポツリポツリと雨が降り出しました。次第に雨脚が強くなる中、江戸川サイクリングロードをひた走ります。思わず通り過ぎそうになった「幸房の渡し跡」をカメラに収めます。

幸房の渡し跡 「岩野木の渡し」、「七右衛門新田の渡し」と様々な名称があり、江戸川の渡しは千葉県側と埼玉県側の地名を交互につけたが、自分側の地名で呼ぶことが多いとのことです。

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さぁー、早く帰ってシャワーを浴びるとします。

 

最後は濡れネズミになった今日のお出かけですが、久しぶりにビンディングの装着感を確かめながら快適なライドを味わうこと出来ました。また、限定御朱印をいただいてだけでなく、お隣の流山市新選組に所縁あるところを改めて知ったお出かけとなりました。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。