思い出をわすれずに…

山・旅・おでかけPhotoDiary

男だけのホワイトクリスマスin上高地 ’20.12.25-26

約3年前にスノーシューも無く訪れた冬の上高地。青空に映える雪の上高地を楽しみに出かけましたが、天気は雪&曇りでその期待を大きく裏切られました。今回は、そのリベンジです。11月上旬に「12月末に上高地に行かないか?」との誘いを受けて、今回は天気により上高地に入る日を選択できるように1泊2日で訪れることとなりました。今回は、会社の先輩でリーダーの「みつるさん」(前回も一緒)・同じく先輩の「むつみさん」・私の3名です。前日の24日に天気予報を確認した結果、上高地へ入るには26日がベストとの判断から、前日25日は乗鞍で滝巡りでもと決定しました。

1日目 25日午前4時、お二人にピックアップしてもらい、松戸を出発し目指すは「乗鞍三滝」。まずは、一番奥にある「三本滝」に向かいましたが、途中車での進入路が通行止めだったのか行くことが出来ず、来た道を戻り善五郎の滝へ向かいます。

善五郎の滝 滝入口の反対側に駐車スペースがあります。

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スノーシューを装着して、まずは展望台へと進みます。f:id:naniwakkoasa:20210108215510j:plain展望台からの善五郎の滝。f:id:naniwakkoasa:20210108215553j:plain滝の近くまで移動します。f:id:naniwakkoasa:20210108215642j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108215708j:plain近くで見ると、やはり迫力がりますね。2~3日前までは、左側も結氷していたと先に来られた方が教えて下さいました。f:id:naniwakkoasa:20210108215756j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108215824j:plain番所(ばんどころ)大滝 滝へは、こちらから長い階段を下っていきます。f:id:naniwakkoasa:20210108215905j:plain展望台からの番所大滝。滝の近くへ降りる階段は、通行止めとなっています(冬季だけだと思います)。f:id:naniwakkoasa:20210108220328j:plain滝巡りを終えて、少し早いですが昼食を摂ることに。この地方の名物である「とうじそば」を食べるために、川奈地区へと車を走らせます。

手打ちそば「福伝」 

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注文は、もちろん「とうじそば」。茹でたそばを専用の竹籠に入れ、温かい具入りのつゆにくぐらせていただきます。ちなみに、「とうじそば」を漢字で書くと「投汁そば」と書くそうです。

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冷え切った体が、芯から温まります。締めには雑炊をいただき、さらにポッカポカです。

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食事を終えても、時刻はまだ12時過ぎ。松本へ戻ってホテルにチェックインするには、まだまだ早すぎます。みつるさんの提案で、少し回り道となりますが中山道の「奈良井宿」へ向かいます。

奈良井宿 中山道34番目の宿場町です。f:id:naniwakkoasa:20210108221105j:plain奈良井宿西端に鎮座する「鎮神社」。残念ながら、御朱印の授与はありません。

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境内からの宿場町。f:id:naniwakkoasa:20210108221212j:plain同じ中山道妻籠宿・馬籠宿などに比べ、お店も少なく観光化はされていないようです。f:id:naniwakkoasa:20210108221251j:plain平日のためか、コロナの影響か観光客もまばらで静かな街の趣がを感じることが出来ます。f:id:naniwakkoasa:20210108221329j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108221353j:plain街道から少し外れた奈良井川に架かる「木曾の大橋」f:id:naniwakkoasa:20210108221431j:plainとても美しいこの橋は、総檜造りで橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさとのことです。f:id:naniwakkoasa:20210108221824j:plain奈良井宿散策を終えて、松本市内のホテルへチェックイン。

大浴場でひと風呂浴びたのち、松本駅近くの居酒屋で飲み&夕食。お酒が飲めないむつみさんですが、笑顔も会話も絶好調!顔出しできないのが残念です…。(どなたも見たくはないでしょう…)f:id:naniwakkoasa:20210108221918j:plain翌朝も5時出発予定のため早めに切り上げ、ホテルへと帰ります。先輩二人と男だけのクリスマスのひと時が終わりを向かえました。f:id:naniwakkoasa:20210108222002j:plain

2日目 いよいよ、本命の上高地。天気予報はさほど悪くないようですが、外は雪が舞っています。

上高地の入口である中の湯の「釜トンネル」に到着。曇り空に雪が舞っています。f:id:naniwakkoasa:20210108222210j:plainヘッドランプ・懐中電灯を灯し、なだらかな登りの暗いトンネルを約1㎞を歩きます。f:id:naniwakkoasa:20210108222341j:plain釜トンネルを通過すると、少し青空が見てとれます。自ずと河童橋での絶景に心が躍りますが…。f:id:naniwakkoasa:20210108222513j:plain期待もつかの間、上高地トンネルを抜けると…。気を取り直し、河童橋到着頃には青空が広がることを期待して、まずは大正池へと向かいます。f:id:naniwakkoasa:20210108222552j:plain大正池 まだ結氷はしていません。f:id:naniwakkoasa:20210108222714j:plainここで、各々スノーシューを装着して河童橋を目指します。昨シーズン、日光スノートレッキングの際に購入したワークマンの防寒ブーツ、今年も活躍してもらいます。f:id:naniwakkoasa:20210108222801j:plain静かです。聞こえるのは、雪が舞う風の音だけです。f:id:naniwakkoasa:20210108222903j:plain踏み跡がないルート。私たちが本日の一番乗りです。f:id:naniwakkoasa:20210108223012j:plain田代池 冷たく張り詰めた空気と静寂に包まれ、心が穏やかになります。f:id:naniwakkoasa:20210108223115j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108223140j:plain雪原に、前日までのトレースのみが真っすぐに伸びています。f:id:naniwakkoasa:20210108223212j:plainまるで、水墨画の世界に足を踏み入れているような気になります。f:id:naniwakkoasa:20210108223256j:plain田代橋まで来ると、上流のホテル群が見えだします。シーズンを終えて、来春までは静かに眠りについています。f:id:naniwakkoasa:20210108223343j:plain田代橋からは、梓川沿いに河童橋を目指します。さすがにここまで来ると、天気のことはほとんど口にしません。f:id:naniwakkoasa:20210108223508j:plain遠くに河童橋が見て来ました。ゴールまでは、あと少しです。f:id:naniwakkoasa:20210108224531j:plain河童橋 無事に到着です。f:id:naniwakkoasa:20210108224640j:plainまずは、記念撮影。(左から、私・みつるさん・むつみさん)f:id:naniwakkoasa:20210108224708j:plain河童橋からの風景(上:下流焼岳方面/下:上流明神岳方面) 言うまでもなく、青空に映える雪をまとった北アルプスの山並みなど、見えるはずもありません…。f:id:naniwakkoasa:20210108224740j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108224816j:plain川面を撮影するも、晴れていれば雪に清流の美しさが映えるのでしょうが、この日は清流が寒さを一層引き立てているように感じられます…。f:id:naniwakkoasa:20210108224906j:plain写真撮影もそこそこに、腹ごしらえのために上高地バスターミナルへ向かいます。除雪された車道を行くため、スノーシューを外したのが運の尽き。後ろから来た車(通行許可車)を避けるたところ、短い足の付け根までズボッとこの通り…。笑っている場合ではありません。抜け出すのに一苦労。

f:id:naniwakkoasa:20210108225000j:plain上高地バスターミナル シーズン中は多くの人で賑わっていますが、この通り雪が舞い静寂そのものです。f:id:naniwakkoasa:20210108225116j:plainそんな中、大きなザックを背負った大学生くらいの男性二人に遭遇。話を聞くと、これから徳澤まで入ってテント泊をして、明日蝶ヶ岳に登るとのことです。きっと、無事に下山されたことと思います。f:id:naniwakkoasa:20210108225211j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108225226j:plain二人を見送った後、建物の陰に隠れて腹ごしらえ。今回は手間を掛けずに、カップ麺で済まします。f:id:naniwakkoasa:20210108225427j:plain小腹を満たした後は、車道を利用して順調に中の湯まで戻りました。途中、何組もの冬山装備のグループとすれ違いました。そのうちの一組の方に話を聞くと、今日は上高地でテント泊をし西穂の独標にあす登られるとのことです。先にあった二人をはじめ本格的な冬山に挑まれる方には、常々頭が下がる思いです。

おまけ 帰りの中央道は、快晴そのもの。八ヶ岳南アルプス・富士山が車窓より綺麗に見えました。誰かがポソリ「遠くの山々は綺麗に見えるのに、近くまで行って見えないとは…」(一同、納得)。そんななか、帰省等で中央道をよく利用するみつるさんが、双葉SAに富士山の展望台があるからと、寄って下さいました。f:id:naniwakkoasa:20210108225543j:plainまずは、富士山。12月末なのに、まったく雪がついていません。f:id:naniwakkoasa:20210108225617j:plainf:id:naniwakkoasa:20210108225636j:plain少し雲がかかった甲斐駒ヶ岳f:id:naniwakkoasa:20210108225708j:plain金峰山方面。中央に小さく五丈岩が見て取れます。4年前の5月に、HiKING CLUB(会社非公認)メンバーのイマちゃんと2人、初テント泊で金峰山瑞牆山へ行ったのを思い出します。f:id:naniwakkoasa:20210108225737j:plain八ヶ岳は、電線が写り込んでいるのが少し残念です。f:id:naniwakkoasa:20210108225810j:plain双葉SAは、下り線側でも富士山が綺麗に見ることが出来ます。また、上下線を行き来できるので、行かれたことがない方は中央道を利用する機会があれば、一度立寄られてみてはいかがでしょう。

満を持して臨んだ上高地スノートレッキング。前回同様、雪の舞う曇天で絶景を望むことはできませんでしたが、男三人でクリスマスを挟んでの一泊二日の楽しい旅となりました。三度目のチャレンジは、未定です…。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。