1日目 この日は、一社三寺院で御朱印巡りをし、早めにホテルにチェックインして夕日の撮影を楽しむ予定。では、自宅の松戸市より、最初のお参り先がある館山市へと車を走らせます。
船形山 大福寺 真言宗智山派のお寺で、御本尊は十一面観世音菩薩。船形山の中腹に立つ朱塗りの観音堂が有名で、「崖観音」で知られています。本堂観音堂観音堂からは、館山の街並みと海を見渡すことが出来ます。曇り空なのが、少々残念です。御朱印船形山 訪神社 観音堂に向かう途中に鎮座。書置きですが御朱印もいただけるので、併せてお詣りしてきました。社殿は平成29年3月に放火され焼失したとのこと。
補陀洛山 那古寺 真言宗智山派のお寺で、御本尊は千手観世音菩薩。関東八十八ヶ所霊場第五十六番札所・坂東三十三所観音巡礼の第三十三番札所で結願時にもなっています。また、こちらも山(那古山)の中腹に観音堂があります。仁王門をくぐると、鐘楼・多宝塔があります。
観音堂御朱印安房國一宮 洲崎(すのさき)神社 こちらの神社では、「富士見鳥居」と「浜の鳥居」からの富士山を眺めるのがもう一つの目的でが、空模様からするとあまり期待しないほうが良さそうです。鳥居をくぐると、新年を迎える注連縄づくりなのでしょうか、地元の方が藁を集めて作業をされています。随神門をくぐると、急階段が待っています。
拝殿富士見鳥居へ富士山を眺めにやって来ました。案の定、富士山は雲に隠れています。浜の鳥居へ行っても同じでしょうが、折角なので向かうこととします。途中、「養老寺」への標識があり、調べてみると御朱印をいただけるようなのでお詣りしていきます。
妙法山 養老寺 真言宗智山派のお寺で、御本尊は十一面観音正式には、妙法山観音寺といわれるそうです。安房国三十四観音霊場の三十番札所でもあります。境内が保育園?の園庭なのか、子どもたちが遊んでいたのでちょっとビックリです。御朱印
お参りを終えて、改めて浜の鳥居へと向かいますが、やはり富士山は見えません。折角なので、浜からの景色をカメラに収めます。左手に微かに映っているのは、伊豆大島だと思います。御朱印 通常は随神門に置かれている書置きをいただくようになっていますが、この日は社務所で直書きをいただくことが出来ました。
ここで内房の海沿いを離れ、南房総市の内陸部にある「小松寺」へと車を走らせます。
檀特山 小松寺 真言宗智山派のお寺で、御本尊は薬師如来です。本堂御朱印をいただくのに、20分ほど時間がかかるなの、周辺で見頃を迎えた紅葉をカメラに収めます。御朱印 今回いただいたのは、寺内白山社の「菊里姫」の御朱印です。この日予定していた御朱印巡りはこちらで終了し、同じ南房総市の外房にある野島崎灯台へ車を走らせます。
野島崎灯台 明治2年(1869年)、日本の洋式灯台として2番目に点灯した灯台です。また、全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つです。灯台の入口には、灯台資料展示室「きらりん館」もあります。灯台からの外房の景色です。灯台を出て岬の遊歩道を進むと、「房総半島最南端の地」の碑があります。その先には、「絶景 朝日と夕日の見える岬」の標識。機会があれば、ぜひ見に来たいですね。ここまで、ほぼ予定通りの時間で来ています。ここから、昼食を摂りながら、鴨川市天津にあるホテルへと向う予定でしたが…。
少し遅めの昼食は、千倉町にある「浜の郷」さんに入ってみました。この界隈に来るとやはり海鮮系をオーダーしたいところですが、メニューに「くじらかつ」なるものが載っています。そういえば、この近くの和田浦は調査捕鯨が行われている場所です。折角なので、「くじらかつ膳」をオーダー。下味がしっかり付けられているせいか、癖もなく美味しくいただくことが出来ました。
昼食を終えて一息ついているときに、途中で見かけた「高家神社」の看板が気になり調べてみると、「日本唯一料理の祖神をまつる」とありました。以前にテレビに出ていたことを思い出し、少し戻ってお詣りしていきます。
高家(たかべ)神社
境内に入ると、ずらりと竹灯籠が並んでいます。参道の途中では、竹灯籠づくりの作業が行われています。お話を聞くと、昨年から始まったそうで、灯されるのは蝋燭ではなく電球です。ネットで調べましたが、幻想的でとても綺麗でした。
拝殿こちらは、包丁式が執り行われる舞台(奉納殿)。包丁式は、毎年5月17日・10月17日・11月23日に執り行われています。御朱印ここで素直にホテルへ向かえばよかったのですが、また御朱印がいただける寺院を発見。悩みながらも、ハンドルはそちらの方向に切られています…。
青龍山 能蔵院 真言宗智山派のお寺で、御本尊は地蔵菩薩。「東国花の寺百ケ寺」の千葉十二番札所でもあります。本堂の天井には九文字の梵字を中心に、花の寺に相応しく数々の花の絵が奉納されています。御朱印 ご住職が不在だったので書置きを頂きました。中央に押されているのは「密刻印」で、6㎝四方のゴム印に一文字4㎜の般若心経272文字が刻まれています。これは、「世界が驚く日本の職人」としてテレビで紹介された増澤かんな氏が御奉納されたものとのことです。
大幅に時間超過です。このままでは、ホテルにチェックイして夕日の撮影どころではありません…。急ぎ、ホテルへと向かいます。
道の駅 和田浦 タイムロスは承知の上で、トイレ休憩とお土産購入のために寄り道。全長26㍍のシロナガスクジラ全身骨格(複製)が出迎えてくれます。
急がねば…!バックミラー越しに、夕日がどんどんと沈んでいくのが分かります。
宿中屋 本日のお宿は、鴨川市天津の海沿いに立っています。残念ですが、太陽は完全に沈み切っています。諦めきれず、部屋から撮影した1枚。この後、温泉と海鮮を中心とした夕食を堪能して、一日を終えました。
2日目 天気予報では、曇りまたは雨。予定としては、鴨川市内で一か所お寺をお詣りし、養老渓谷での滝巡りです。
音無山 浪切寺 真言宗智山派のお寺で、御本尊は不動明王。「浪切不動」とよばれ親しまれています。
石造五大明王 鴨川市指定有形文化財です。御朱印 ご朱印担当の副住職がご不在で、ご住職が「字は上手くないんだ」と言いながらも、一文字一文字お経を唱えながら書いて下さいました。
では、滝巡りのため、まずは亀山方面に向かいます。
清水渓流広場 洞窟から差し込む光が水面に反射しハート形を描き出すことで有名な「岩亀の洞窟」や、川の流れの中の岩がハートに見える「濃溝の滝」があるところです。駐車場に車を止め300㍍ほど歩いたところにあります。亀岩の洞窟 光が反射してハート型に見えるのは、季節や時間帯が決まっているようです。この日は、あいにくの雨模様で残念ですが光さえ入って来ません。濃溝の滝 水量が少なかったので、ハート形に的を絞って撮影してみました。右隅の水が落ち込むあたりですが、分かるでしょうか…。栗又の滝に向かう前に、紅葉をみるため少し回り道ですが「筒森もみじ谷」へと向かってみます。
筒森もみじ谷 散策路や遊歩道はなく、これが駐車場と思うような駐車スペースがある程度です。
では、本日の最終目的地でる「栗又の滝」へと向かいます。依然、雨は降ったり止んだりしています。
栗又の滝駐車場へ向かう途中に展望台があり、まずこちらで全景を眺めることが出来ます。
駐車場から滝へと向かう途中、上流部を見ることが出来ます。
栗又の滝 道路から少し急な階段を下ると、すぐに滝が現れます。当初予定ではここを起点に滝巡りの予定でしたが、雨が完全に上がりそうに無いため今回は断念することに。新緑の季節にでも、リベンジに訪れたいと思います。
一泊二日の南房総ドライブ旅行。当初、御朱印巡りは一社四ケ寺でしたが、気付けば三社六ケ寺となり、特に1日目は少々慌ただしいものとなってしまいました。ただ、どこでお詣りしても、まずはコロナの早期終息を願わずにはいられませんでした。
ご覧いただき、ありがとうございました。